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過敏性腸症候群について
すぐに緊急の問題がないかわりに、ずっと腸の具合がおかしいまま人生を送ることになるともいえます。腸の具合は、脳と密接に関係しています。
緊張するとおなかが痛くなる、トイレが近くなる人が時々いますが、1番解りやすい例ですね。
自律神経が腸の働きを左右するため、心の健康を損ねると腸に反映されてしまうのです。また体の漠然とした不調や疲れも同じ理由で腸に出てきます。
つまりこれと言って異常がないのに、腸の具合がおかしいというのは、心身に黄色信号がともっていることになります。
黄色信号のまま、人生を逃げ切ろうと言う考えも悪くはありませんが、人より赤信号が近いことは覚えておきましょう。
ストレスを回避するなど心理面からの解決と、規則正しい生活をする、食物繊維の多い食事を取る、乳酸菌など腸内環境をよくする機能性食品、飲料を取るなど、ちょっとしたことで、割と改善に向かったりすることもあるのが、過敏性腸症候群です。
せっかく人生を過ごすのですから、全体的に黄色信号のままではなく、日常のちょっとしたことに気を付けて、腸内環境をよくしておくと、よく眠れるなど全身や精神面で思わぬ不調が改善されることもあります。
それだけ腸の働きと言うのは侮れないものです。もちろん腸の調子が悪いと、腸炎や、がんなどを招きやすくなります。腸疾患のリスク回避としても、過敏性腸症候群は避けたいものです。
過敏性腸症候群の症状
「過敏性腸症候群」の症状は、大きく3つに分けられます。
1「不安定型」・・・かるい腹痛と便意をもよおしてトイレに入るものの、鹿のフンのようにコロコロと小さく、乾いたうんちが出る。
つねにお腹に便の残留感があって、気持が悪い状態が続く「便秘」。
緊張する場面に差し掛かったり、食事の後、腹痛とともに激しい便意に襲われ、トイレに駆け込む「下痢」。
便秘と下痢という二つの対照的な症状が、入れかわり起こるものを「不安定型」と呼びます。
交互に繰り返すことから「交代性便通異常」とも呼ばれますが、この状態が続くうちに、強い不安感から抑うつ状態に陥ったり、発汗や動悸、吐き気や嘔吐、激しい疲労感といった自律神経失調症のような症状が起きることがあります。
2「慢性下痢型」・・・朝の通勤(通学)電車、会議(学習発表)の前、ランチ(給食)の後と、ちょっとしたきっかけで腹痛が起こり、トイレに駆け込むことに。
下痢は1日に何回も起きることが少なくなく、ビジネスマンなどは、必要に迫られるあまり、つねに出先のどこにトイレがあるかを確認することが習慣になり、町のトイレ事情に詳しくなる“トイレ通”になる人まで出てきます。
社会経験を経た人ですと、「ぼく、ちょっとお腹ゆるくなりやすいから」などと、一つの個性として受け入れてもらうこともできます。
けれども、一度は自分の困った状況を受け入れた人も、長く下痢と付き合ううちに不安感が増し、抑うつ的な気分になることもあります。
学校などでは、何度もトイレに足を運ぶ人をからかうなど、いじめの対象となることもあります。恥ずかしさのあまり、トイレに足を運べずに固まってしまう例も。
頻繁な便意は、仕事や学校といった日常生活だけでなく、旅行やレジャー、映画や音楽会など、週末のお出かけなど、人の当然の権利であるレクリエーションの愉しみまで奪ってしまうこともあるのです。
3「ガス型」・・・お腹にガスが溜まり、それが臭いおならとなって体外に出ると、家族だけでなく、他人からも指摘を受けることがあります。
一度でもそんな経験をすると、おならの悪臭が自分の身体のどこからか漏れだすのではないかと、常に不安な気分にさいなまれるもの。
実際に、学校や公衆の面前で、密かに怖れていた事態が起きてしまうこともあり、それがいじめや差別のきっかけとなって、うつ病に進展してしまうこともあります。
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